データ分析

第4回【前走着順×回収率】“凡走馬が狙い目”はもう古い?2024年の変化が示す落とし穴


✅ この記事でわかること


📊 データで検証①:2020〜2023年の傾向

前走着順複勝率複勝回収率
1着32.9%77
2着36.1%78
3着33.8%75
4着34.0%84
5着30.0%81
6〜9着25.6%82
10着以下22.7%85

📌 注目ポイント:
前走凡走組(4着以下)の複勝率はそこまで高くないものの、回収率では上位着順組より優位な数字
とくに「10着以下」からの巻き返しは、馬券的に魅力的なゾーンでした。


📊 データで検証②:2024年の傾向

では、直近の2024年データはどうか?
同条件で抽出した結果がこちら。

前走着順複勝率複勝回収率
1着35.8%79
2着38.7%88
3着34.2%80
4着29.1%71
5着30.3%80
6〜9着25.5%79
10着以下24.0%78

👀 凡走明けの馬でも複勝率はあまり変わっていないものの、
複勝回収率は軒並みダウン傾向。妙味が薄れてきています。


🔁 比較表:2020〜2023 vs 2024(複勝回収率のみ)

前走着順2020〜2023年2024年
1着7779
2着7888
3着7580
4着8471
5着8180
6〜9着8279
10着以下8578

📉 ポイント:

  • 凡走組(4着以下)の回収率が下落
  • 逆に2〜3着の馬の妙味が上昇
  • 買われ方の“流れ”が確実に変わってきている

🧠 考察:「凡走明けで狙う」はもう逆張りじゃない

「前走10着でも回収率が高い」という常識は、
もう過去のものかもしれません。

SNS、AI、YouTubeなどから情報が拡散され、
かつての“逆張り”が今や王道の買い方に変わりつつあります。


📝 結論:着順ではなく“理由”を見抜けるかが鍵

  • 凡走明け=妙味、の時代は終わりつつある
  • 着順の数字そのものではなく、なぜ負けたのか?に注目すること
  • 展開・枠順・位置取り・騎手変更などを含めた“理由のある凡走”を見極めたい

🎯 最後にひとこと

あなたの逆張り、もしかしてもう逆張りじゃないかもしれません。

買われすぎた“狙い目”は、
もはや「誰でも狙っている場所」になっている可能性があります。

だからこそ、過去のセオリーをいったん捨てて、今の市場を読み直す勇気が求められています。